経営理念

「創・造・楽」

  • 創る、造りきる、楽しく
  • コトづくり、モノづくり、ヒトづくり
  • 社会のため、お客様のため、働く仲間のため

社長挨拶

社長挨拶

当社が大切にしている3つの経営理念「創・造・楽」についてご説明致します。

まずは、敢えて真ん中から行きますが、理念の中核に位置する「造」です。完成させ「造りきる」ことを意味します。

当社は小型船舶の修繕事業を行う会社として、1968年に日本郵船株式会社の出資により設立されました。その後、1971年に小型鋼船造船業の登録を行い、各種曳船および作業船等の建造分野に進出、さらに1972年には公害防止、環境衛生、省エネルギーおよび物流に関連する諸装置の製作および販売を目的とした部門を設け、業容の拡大を行って参りました。また、2003年には旧相模造船鉄工の資産譲渡を経て、当社追浜工場として新造船建造、船舶修繕事業の拡大を図りました。また、さらなる品質向上を目指して、2004年に『ISO9001:2000品質マネジメントシステム』の認証を取得(ただし、2009年より対象組織は新造船部門のみ。  )、より一層お客様の信頼にお応えできる体制を整えました。

引き続き何よりも安全を最優先しSafety Firstの大方針のもと災害ゼロを目指します。また、無駄、無理を徹底的に省き弛まぬ生産効率の向上に努めます。そして、高度な安全性と効率性をベースにして丁寧な「モノづくり」を実現しお客様に満足して頂ける高品質の製品・サービスを提供することでお客様に選ばれる造船所を目指します。

次に「創」。「創る」、今まで存在しなかったものや価値を作り出すことです。

当社は、厳しくなりつつある港湾内での船舶からの排気ガス規制に対応する研究開発を進め、株主である日本郵船株式会社および日本海事協会他関係者のご支援、ご協力の下、2013年3月に国内初の『ハイブリッド推進装置』を搭載したタグボート(曳船)を建造・引渡しました。また2015年8月には、同じく国内初となる世界でも稀な『LNG燃料タグボート』の建造・引渡しを行いました。更に高まるGHG排出規制に対応する為にCO2を排出しないアンモニアを舶用燃料として使用すべく、2024年8月には日本郵船株式会社並びにその他プロジェクトメンバーと共に前述の『LNG燃料タグボート』を『アンモニア燃料タグボート』へ改造し世界初のアンモニア燃料商用船の引渡しを行いました。

脱炭素社会への移行という大きな流れの中で、船舶の燃料転換や洋上風力発電の開発が進展しております。また人手不足や働き方改革の中で船舶の自律運航化も実証実験が進行しております。これらの流れの中で従前にはない新しいタイプの船舶への需要が高まっていくことが予想されます。また情報技術の急速な進展、所謂デジタルトランスフォーメーション(DX)の中で船の造り方も大きく変わって行くことでしょう。当社は引き続き業界に先駆けて、皆で知恵を振り絞り、先端技術も取り入れながら新しい船に果敢にチャレンジし、社会課題を解決する「コトづくり」に取り組んで参ります。

三つ目は「楽」。「楽しく」、当社で働く方々が気持ち良く働けるやり甲斐のある職場を目指します。『人は石垣、人は城、人は堀、情けは味方、仇は敵なり』と言います。清々しく、安心して、前を向いて働けるよう、コンプライアンス遵守、待遇の改善、風通しの良い社風に留意し働く仲間の幸せと成長を目指します。かかる「ヒトづくり」がひいてはお客様にご満足頂ける高い品質の製品・サービスの提供に繋がるものと考えております。

今後も「創・造・楽」の実現へ向け最善を尽くす所存でございますので、お客様、お取引先の皆様の益々のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。

代表取締役社長 中村 利